プロフィール
幼稚園のときの担任の先生が大好きで、
こどもとかかわる仕事がしたくって
保育園で働くことを選ぶ。
2歳児のクラスを受け持ち、はりきったんだけど、
すぐに あれっ?なんか違う?って
こころが ざわざわ。
「10時になったらお部屋に入りましょう」って 言わなきゃいけない。
えーっ いま、砂場で掘ってるトンネル、
もう少しでつながるのに!
「今日は今からお絵かきしましょう」って 言わなきゃいけない。
いま やりたいのは ブロックなんだけどな。
「給食を食べたらトイレに行ってお昼寝しましょう」
って 言わなきゃいけない。
まだ ぜーんぜん眠たくないよ~
集団生活だから 決まりが必要なのは わかるけど、
もっと子どもたちがそれぞれ
自分のペースで 伸び伸びすごせる やり方ってないのかな?
探し続けて、 これかも!
って思ったのが モンテッソーリ教育。
実践している園があった。
うん。
私が行きたいのは こっち。
1年間で辞め、
勇気を振り絞って
園長先生に「貴園で働きたいです」と手紙を出し、
会社勤めをしながら欠員が出るのを待ち、
まさかの 面接、採用。
やったー!
これで一生 好きな保育の仕事をできるんだ!
って そのときは 思った。
仕事は ほんとに楽しかったし
学ぶことは多く充実していたし。
なのに どうしてだろう?
わたし このままでいいのかな?
という思いが年々膨らんでいったの。
自分の人生 この先まだまだやることがある。
今はまだ それがなんだか わからないけれど。
保育園の世界は小さくって狭い。
会社にいちど勤めたからわかる。
保育以外のことは なーんにも知らない自分。
ずっとここにいたら ずーっとこのまんま。
それでいいの?
もっと いろんなひとと出会いたい。
広い世界をみたい。感じたい!
次に 行こう。
勤めていたモンテッソーリの園は
絵本にも力を入れていた。
とりあえずバイトしてたら
「じゃあ うちにおいでよ」
と、絵本とヨーロッパのおもちゃを扱う会社の社長さんから 声がかかり
そこでの勤めを経て 結婚。
夫がブティックを経営していたので
興味があったカラーの資格を取って仕事に生かそうとしたら
阪神大震災に遭い、店を閉じることに。
ええ~!この先 どうするの!
食べていくために、夫が出した答えは、
なんと、
コンビニ経営。
夫に「がんばってね~」って言ってたら
「いやいや、あんたも一緒にするんやで」
「へ?」
状況からして やるしかないよね。と、
借金を抱え夫婦でコンビニを経営。
お店を支えてくれた お客さま、従業員のみんな、取引先のみなさま、
いろんな人と出会えたことが なによりの宝物。
ただ、アルバイトさん、パートさんの
面接、採用、新人教育を10年間やって
どうしてもわからなかったことが あった。
仕事の心構え、考え方、やり方。
それを、 自分でできる限りの工夫をして
時間とお金もかけて 教えたり 伝えても、
それに応えて頑張ってくれる人もいれば、
伝わらなくって 想いがすれ違っていって 辞めていく人もいる。
「どうして?」
むなしかった。
コンビニを終えて さて、次は何をする?ってときに
出会ったのが、素質論。
おもしろくって 夢中になって
学びを深めていくことで、
今までの悩みの答えが ふたつ、
見つかったんだ。
ひとつは ずっと自分に自信がなくって
人と打ち解けるのに時間がかかっていた わたし。
「ひとは ひとりひとり みんな違うんだ」
「それぞれに 自分らしい生き方があるんだよ」
が 腑におちたとき
ぱぁーっと 新しい世界が広がった。
人との出会いを楽しみ
周りの人とのかかわり方も変わり
なにより 自分のことが 大好きになった。
ふたつめは コンビニ時代の「?」
の答えがみつかったこと。
パートさん アルバイトさん
ひとりひとりに合わせた
教え方 伝え方が じつはあったんだ。
このことを わかっていたら
今もコンビニ やってるかも!
まだまだ 知ってる人が少ない素質論。
でも これを
おとうさん おかあさんが、先生が、
子どもたちの力を伸ばすのに つかったとしたら?
職場でリーダーが
みんなの能力を引き出すために使ったら?
病院で 医師や看護師が
患者さんとのコミュニケーションに役立てたら?
もっともっと 笑顔が広がって 思いやりにあふれた 世界になる!
ワクワクしちゃう(*^▽^*)
みんな ただ ちがうだけ。
だから まわりの人と くらべたりしないで
もっと あなたらしく 生きていっていいんだよ。
おとなも こどもも。
って 素質論というツールとともに
伝えていくんだ。
それが わたしの
いま したいことで やっていくこと。